
「子どもが欲しいので、できれば20代後半〜30代前半の女性を希望しています」
30代後半〜40代の男性から、こうした希望を聞くことがあります。
年下女性を希望すること自体は、悪いことではありません。
何歳の方を希望するかは自由ですし、実際に10歳以上年下の女性と結婚している男性もいます。
ただ、私たちは20代・30代専門の結婚相談所として婚活を見ているからこそ、伝えておきたいことがあります。
「10歳年下を希望すること」と、「10歳年下から選ばれること」は別です。
そして、10歳年下の女性に選ばれる男性は、
高年収だから。
イケメンだから。
優しいから。
そのどれか一つだけで選ばれているわけではありません。
実際の婚活を見ていると、もっといろいろな要素が重なっています。
今回はIBJのデータと、私たちが現場で見てきたケースをもとに、
「10歳年下の女性に選ばれる男性は、何が違うのか」
を掘り下げます。
年下希望を否定したいわけではありません。
希望するなら、現実も知ったうえで活動したほうがいい。
この記事は、そのためのものです。
目次
10歳以上の年の差成婚は「4.6%」
「10歳くらい下までなら普通にいけると思います」と言われることがあります。
でも、まず知ってほしいのは実際の数字ですよね。
そうですね。
10歳差の結婚はあります。
ただ、「ある」と「よくある」は別です。
IBJ結婚みらい研究所が2025年に成婚した9,394組を分析したところ、
男性が1〜2歳年上のカップルは22.9%。
男性が3〜4歳年上は21.4%。
同年齢は11.1%。
一方で、
男性が10歳以上年上だった成婚は4.6%でした。
ここは、数字の意味を取り違えないことも大切です。
4.6%というのは、
「10歳年下の女性に申し込めば、4.6%の確率で成婚できる」
という意味ではありません。
成婚したカップルのうち、男性が10歳以年上だった割合が4.6%ということです。
10歳以上の年の差婚は、実際にあります。
ただ、決して多数派ではありません。
出典:IBJ結婚みらい研究所
https://www.ibjapan.jp/mirai-lab/seikon-hakusho/610/

私たちが見る「10歳差成婚」は少し違う
ここからは、データだけでは見えてこない相談所の現場の話です。
20代・30代の女性会員には、10歳以上年上の男性から申し込みが来ることがあります。
これは決して珍しいことではありません。
ただ、
男性が10歳以上年下の女性へ申し込み続け、その中の女性がOKを出し、そのまま成婚する。
このパターンは、私たちの現場感としてはそれほど多くありません。
むしろ10歳以上離れた成婚で見かけるのが、
最初から女性側が年上男性を希望しているケースです。
私たちでも過去に、お相手女性から10歳年上の男性会員へアプローチし、そのまま成婚につながったケースがありました。(お見合い当時)
他の相談所の仲人と話していても、同じような事例を聞きます。
「2年半の活動から乗換え5ヶ月成婚男子(36)!」の成婚インタビュー#21(前編)
ここは結構大事だと思っています。
結果だけを見れば「男性が10歳以上年下の女性と結婚した」です。
でも、そこに至るまでを見ると、男性が若い女性をひたすら狙って突破したとは限らないんですよね。
女性自身が、
「私は年上の男性が合う」
「10歳くらい上でも大丈夫」
と思って選んでいるケースもありますからね。
同じ「10歳差婚」でも、スタート地点はまったく違います。
知人が10歳年下の女性と結婚した。
SNSで年の差夫婦を見た。
だから、
「自分も10歳下だけに申し込めば、そのうち結婚できる」
とは限りません。
大切なのは、年齢差という結果だけを見ることではありません。
なぜその女性が、10歳上の男性を選んだのか。
そこまで見る必要があります。
なぜ女性から10歳上を選ぶことがあるのか
もちろん、すべての女性に共通する理由があるわけではありません。
それでも私たちが見てきた中では、女性が年上男性を希望するのには、その女性なりの理由があります。
例えば、
専業主婦という希望を叶えられそう。
精神的・経済的な余裕を感じる。
リード力のある男性に惹かれる。
もともと年上男性のほうが話しやすい。
婿養子など、自分が大切にしている結婚条件を受け入れてもらえる。
そして何より、
年齢差以上に、その男性との相性がいい。
そうした理由です。
「若い女性は年上男性が好き」と一括りにはできないんですよね。
そうなんです。
10歳上だから選ばれているというより、
10歳上でも選びたい理由が、その男性にある。
こっちだと思います。
10歳年下との結婚を望むのであれば、
「年下女性にどう申し込むか」
だけを考えても足りません。
10歳の年齢差があっても、その女性から選ばれる理由が自分にあるか。
ここまで考えてみてほしいと思います。
今の婚活は、そもそも同世代婚が増えている
今の婚活では、大幅な年の差婚が主流というわけではありません。
IBJの成婚カップルの平均年齢差は、
2017年の4.23歳から、2025年には2.77歳まで縮まっています。
また2025年には、「同年齢」または「妻が年上」の成婚が27.8%。
約4組に1組以上です。
出典:IBJ結婚みらい研究所
https://www.ibjapan.jp/mirai-lab/seikon-hakusho/664/
実際に20代・30代の婚活を見ていても、同世代同士でまとまるケースは多いですよね。
年齢だけではなく、育ってきた時代や生活感覚が近いことも大きいと思います。
10歳違えば、見ていたドラマや音楽、学生時代の生活、社会人になった頃の環境まで違います。
もちろん、年齢差があっても驚くほど話が合う男女はいます。
ただ、同世代のほうが自然と共通点を見つけやすいのも事実です。

年齢差が大きいほど、
「10歳違うけれど、この人とは自然に話せる」
と思ってもらえるかどうかが大切になってきます。
男性は「出産」を見る。女性は「育児」まで見る
10歳以上年下の女性を希望する男性から、よく聞く理由があります。
「子どもが欲しいからです」
この希望自体を、私たちは否定しません。
子どもを希望するかどうかは、結婚相手を考えるうえでとても大切な価値観です。
ただ、ここで一つ抜けやすい視点があります。
男性が妊娠・出産を考えて女性の年齢を見るように、
女性側も子育てまで考えて男性の年齢を見ています。
男性側は「出産」を考えて、若い女性を希望する。
でも女性側は、その先の「育児」まで考えて男性を見ることがあります。
ここは男女で見ている時間軸が少し違うことがありますよね。
子どもが生まれたところで終わりではありませんから。
例えば30歳女性と40歳男性が結婚したとします。
子どもが生まれれば、
夜泣きがあります。
抱っこもある。
保育園の送迎もあります。
休日には子どもと遊ぶ。
運動会もある。
場合によっては、2人目を考えることもあるでしょう。
子育てには、時間も体力も必要です。
女性側からすれば、
「10歳上だけど、一緒に育児できるかな」
「育児を自分だけに任せないかな」
「子どもが大学生になる頃、夫はいくつだろう」
「教育費と定年の時期はどうなるんだろう」
そんなことを考えても不思議ではありません。
男性が女性の年齢を見るのと同じように、
女性も男性の年齢を見ています。

「子どもが欲しいから若い女性」
だけで考えてしまうと、女性側の視点が抜けてしまいます。
子どもを希望するからこそ、
その先の10年、20年まで一緒に考えられる男性なのか。
そこも見られています。
年収が高ければ10歳差を超えられるのか
経済力は、婚活における大きな魅力の一つです。
実際、IBJの2025年成婚データでは、男性の年収が高くなるほど、成婚相手との年齢差が広がる傾向があります。
年収1,000万円台でも、年齢差は4歳程度。
5歳以上へ広がる一つの境界が年収1,500万円以上。
さらに、10歳以上年下の女性と成婚した男性の平均年収は1,170万円でした。
出典:IBJ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000972.000007950.html
かなり高い数字です。
ただし、
年収1,170万円あれば10歳下と結婚できる、という意味ではありません。
10歳以上年下と成婚した男性を集計したところ、その平均年収が高かったという話です。
逆に言えば、年収がかなり高い男性でも、10歳差婚が当たり前になるわけではないんですよね。
もちろんです。
女性はプロフィールに書かれた年収だけと結婚するわけではありませんから。
年収は大切です。
ただ、年収だけで10歳の年齢差を埋められるほど、婚活は単純ではありません。
ここから先は、
「この人と生活できるか」
「この人と家庭をつくりたいと思えるか」
という部分が見られます。
10歳年下に選ばれる男性は「総合力」が高い
では、どんな男性なら10歳の年齢差を超えて選ばれるのでしょうか。
私たちが現場を見ていて感じるのは、
総合力です。
経済力。
外見。
会話。
包容力。
柔軟性。
生活力。
将来設計。
相手へのリスペクト。
どれか一つだけ突出していればいい、という話ではありません。
「10歳年下を振り向かせるテクニック」があるわけでもありません。
10歳の年齢差があっても、
「この人と結婚したい」
と思われるだけのものが、その男性にあるかどうか。
ここが大きいと思います。
① 懐が深い
これはかなり大きいです。
小さなことで不機嫌にならない。
自分の価値観を押しつけない。
相手の話をいったん受け止められる。
意見が違っても話し合える。
予定変更にも柔軟に対応できる。
私たちが言う「包容力」は、こういう部分です。

年上男性だからといって、女性が「何でも決めてほしい」と思っているわけではないんですよね。
そうですね。
リードすることと、相手を自分の思い通りにすることは違います。
10歳年上でも、
細かいことで不機嫌になる。
自分の常識を押しつける。
女性を説教してしまう。
これでは、年齢はプラスには働きません。
年齢を重ねているからこその落ち着きや安心感。
そこを感じてもらえる男性は強いです。
② 女性に求める条件ばかり増やさない
例えば、
10歳年下がいい。
共働きがいい。
女性にもしっかり働いてほしい。
子どもも欲しい。
でも自分は家事があまり得意ではない。
住む場所も自分に合わせてほしい。
見た目も好みの女性がいい。
ここまで条件が積み重なったら、女性側も考えます。
「この人と結婚したら、どんな生活になるんだろう?」
10歳年下を希望することだけが問題ではないんですよね。
そのうえで女性側への希望をどんどん足していくと、難しくなるんです。
年齢差を超えてまで、その男性を選ぶ理由が必要になりますからね。
10歳年下を希望するなら、
相手に何を求めるかだけではなく、
自分はどんな結婚生活を一緒につくれるのか。
こちらも考えてみてほしいと思います。
③ 対等に話せる
10歳年上だからといって、
10年分偉いわけではありません。
「若いからまだ分からないと思うけど」
「俺の頃はこうだった」
「仕事っていうのはね」
そんな会話が増えてくると、
恋人というより、上司のようになってしまいます。
年齢差があるからこそ、
知らない価値観を面白がれる。
相手の仕事を尊重できる。
自分の常識だけが正解だと思わない。
そういう柔軟さが必要です。
相手から、
「教えられている」
ではなく、
「一緒に話している」
と思ってもらえるか。
この差は大きいです。
④ 10歳差でも自然に会話が合う
これは簡単そうに見えて、意外と難しいところです。
無理に若者言葉を使う必要はありません。
流行を全部知る必要もない。
大切なのは、
相手の好きなものに興味を持てること。
知らない話を「分からない」で終わらせないこと。
自分の昔話ばかりしないこと。
自分とは違う文化や考え方を、面白いと思えること。
目指したいのは、
「若く見える40歳」
ではありません。
「10歳違うけれど、この人とは普通に話が合う」
そう感じてもらえる男性です。

⑤ 外見を自己評価だけで判断しない
「昔から若く見られます」
婚活では、よく聞く言葉です。
でも、
38歳男性が32歳に見えたとしても、28歳女性から見れば38歳男性です。
プロフィールにも実年齢は表示されています。
だからこそ、
無理な若作りではなく、年齢相応にきちんと整えることが大切です。
髪。
眉。
肌。
歯。
体型。
服装のサイズ感。
プロフィール写真。
自分では問題ないと思っていても、異性から見た印象は違うことがあります。
外見も自己評価だけで終わらせず、第三者の意見を取り入れる。
婚活では、ここも大事です。
⑥ 将来への安心感がある
10歳差になると、
女性は今だけではなく、10年後、20年後も考えます。
貯蓄。
住まい。
教育費。
働き方。
定年後。
健康。
親の介護。
こうした現実的な話から逃げず、一緒に考えられる男性。
単に年収が高いこと以上に、
「この人なら一緒に人生をつくっていけそう」
という安心感につながります。
何でも完璧に準備している必要はありません。
分からないことがあれば、一緒に考える。
問題が起きたら、話し合う。
その姿勢があるだけでも、受ける印象は大きく変わります。

「おじアタック」になるかは年齢差だけでは決まらない
SNSなどでは、かなり年下の女性へアプローチする年上男性を「おじアタック」と呼ぶことがあります。
ただ私たちは、
年下女性に申し込むこと自体を「おじアタック」だとは考えていません。
問題は年齢差ではなく、
相手の希望や、返ってきている結果を無視してしまうことです。
希望することは自由です。
でも、何十人に申し込んでも成立しないのに、
「女性側がおかしい」
となってしまうと婚活は難しくなります。
婚活は、自分が選ぶだけではなく、自分も選ばれる活動ですからね。
申し込むこと自体は自由です。
ただ、結果がずっと同じなら、
その結果も一つの情報として受け止める。
ここはとても大切です。
一番怖いのは「10歳下」に何年も使ってしまうこと
私たちが心配するのは、
10歳年下を希望することそのものではありません。
その条件だけを何年も変えられなくなることです。
例えば39歳で、
「29歳まで」
と活動する。
なかなか成立しない。
40歳になる。
それでも30歳まで。
41歳になったら31歳まで。
女性側の上限を1歳ずつ上げても、
年齢差はずっと10歳のままです。
でも、
自分自身の年齢は確実に上がっています。

相手の年齢条件ばかり見ていると、自分の時間が止まっているような感覚になることがあります。
でも婚活中も時間は進んでいます。
特に子どもを希望しているなら、男性側にも時間は大切ですよね。
「子どもが欲しいから若い女性を希望する」
のであれば、
なおさら目的を忘れないでほしいと思います。
目的は、
若い女性とお見合いすることではありません。
結婚して、
家庭を築くことです。
年下希望という条件を守り続けることが、本来望んでいた結婚を遠ざけていないか。
ときどき確認してみてください。
10歳年下を希望する男性のチェックリスト
それでも、
「10歳年下の女性を希望したい」
という方は、一度確認してみてください。
- 10歳前後年下の女性から申し込みを受けることがある
- 10歳前後年下の女性とのお見合いが定期的に成立している
- 仮交際後、3回以上デートできた経験が複数回ある
- 3回目以降も女性側から会おうとする姿勢がある
- 年齢差があっても自然に会話が続く
- 女性の仕事や価値観を尊重できる
- 家事・育児を一緒に担う意識がある
- 教育費や老後まで含めて将来を考えている
- 年齢相応の清潔感を保っている
- 女性にばかり多くの条件を求めていない
- 年齢条件を広げることを「妥協」だと思わない
全部当てはまらなければダメ、という話ではありません。
特に見てほしいのは、
「10歳下の女性からも申し込みが来ているか」
そして、
「仮交際後、3回以上会えているケースが複数あるか」
この2つです。
見るべきは「お見合い成立」より3回以上会えているか
10歳下の女性とお見合いが何件か組めると、
「自分は10歳下でもいける」
と思ってしまうことがありますよね。
でも、仮交際も「とりあえずもう一度会ってみよう」というケースがあります。
本当に見たいのは、その後ですよね。
私たちが一つの目安として見たいのは、
仮交際で3回以上会えているか。
さらに、それが一度だけではなく複数回あるかです。
10歳前後年下の女性からも申し込みがあり、
3回、4回とデートが続くケースも複数ある。
そこまで来ているのであれば、年齢差があっても選ばれる可能性はあると思います。
逆に、
10歳下とのお見合いは組める。
仮交際にも進める。
でも毎回1〜2回目のデートで終了する。
これが何度も続いているのであれば、一度考え方を変えたほうがいいかもしれません。
もちろん、終了理由がすべて年齢差とは限りません。
会話。
距離感。
身だしなみ。
結婚観。
家事や育児への考え方。
いろいろな理由があります。
ただ、
相手が変わっても毎回同じところで終わるなら、偶然だけでは片づけないほうがいいです。
お見合いが組めることと、
結婚相手として選ばれていることは別です。

「10歳下だけ」に何年も使わない
例えば39歳で、
「29歳まで」
と活動する。
お見合いは組めても、毎回1〜2回目で終了する。
それでも続けて40歳になり、
今度は30歳まで。
41歳になったら31歳まで。
女性側の上限を1歳ずつ上げても、
年齢差はずっと10歳のままです。
でも、
自分自身の年齢は確実に上がっています。
「お見合いは組めているから可能性はある」と考え続けてしまうところは、気をつけたいですよね。
そうですね。
見るべきなのは入口だけではなく、
女性側からも選ばれているか、交際が続いているかだと思います
10歳下を諦める必要はありません。
ただ、
10歳下とは毎回1〜2回で終わる。
一方で5〜6歳下の女性とは3回、4回と自然に会えている。
そんな結果が出ているのであれば、
少し年齢幅を広げてみる価値があります。
婚活では、
自分が会いたい相手と、実際に自分を選んでくれて関係が続く相手が違うことがあります。
年齢条件を広げることは、希望を捨てることではありません。
自分が本当に結婚につながる相手を知るために、選択肢を増やすことです。
最後に考えてみてほしいのは、
「10歳下の女性と結婚したい」のか。
それとも、「幸せな結婚生活をしたい」のか。
もちろん、両方叶えば一番です。
私たちは希望を否定するのではなく、
10歳下からの申し込み状況や、仮交際が3回以上続いているかまで見ながら、叶えたい結婚から逆算して、一緒に活動方法を考えています。







